2008/01/19

転々

久しぶりに映画館で「転々」を見てきた。
 
80万円の借金がある大学生のフミヤ(オダギリジョー)、返済期限まであと1日というところで取り立て屋の福原(三浦友和)から霞ヶ関までの「散歩」につき合えば借金をチャラにしてやると言われる。怪しみながらも福原の話に乗ることにしたが・・・。

三木聡監督とオダギリジョーといえば、まずは「時効警察」を思い出すけど、ゆるさとツッコミどころ満載なところは期待どおり。
福原の妻が勤めるスーパーの上司と同僚役に岩松了とふせえり、この2人が話していると熊本課長と又来さんに見えてしまう(笑)。
そこにもう1人店員(松重豊)が加わって、ひたすらどうでもいい会話が繰り広げられる。一応、無断欠勤が続く福原の妻を心配して電話を掛けたり様子を見に行ったりするのだが、脱線しまくりで最後の最後までマイペースなのは時効管理課と同じニオイ。
ちょっとだけど、麻生久美子が三日月しずか役で出ているのも時効警察ファンにはうれしいところ。
 
もちろん、時効警察と切り離しても十分おもしろい。
フミヤが不安を抱えたまま福原に振り回されるのを中心にスーパー3人組やその他変な人たちのエピソードが展開される前半に対して、キョンキョンが登場する後半は一転してホームドラマ風だったり。

脇を固める(?)広田レオナ、鷲尾真知子と石原良純、岸辺一徳などもそれぞれインパクトがあるけど、なんと言っても最大の見所は三浦友和。今まで俳優としての印象よりは山口百恵のダンナというイメージが強かったけど(スイマセン!)、今回とても魅力的にキャラを演じていて、こんなにすごい人だったのかと。

そして後半部分で擬似家族を演じる女優の2人、ひたすら普通っぽく癒し系のキョンキョンと不思議な存在感の吉高由里子もよかった。

映画の終わり方もいい。味付け、ゆで加減が絶妙というか。たぶん韓流ドラマが好きな人は物足りなく感じるんだろうけど(笑)。

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2008/01/02

2007年を振り返る(映画編)

去年観た映画はたったの6本。
気になった映画はあったけど何だかんだで機会を逃してしまって。
ちなみに映画館で5本、CSで1本、レンタルはなし。
もうレンタルの会員証は要らないかも・・・。

選ぶほどの本数もない中、印象深かったのは
今宵、フィッツジェラルド劇場で」と「街のあかり」。
キサラギ」もなかなかおもしろかった。

今年はもうちょっと観たいな。

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2007/10/27

街のあかり

久しぶりの映画館で「街のあかり」を観てきた。

コイスティネンは夜警の警備員。友達も恋人もなく、
仕事帰りに酒を飲み、帰りに売店でソーセージを食べながら
グチるだけの毎日。
そんなある日、勤務中にコーヒーを飲んでいるとブロンドの
女に話しかけられる・・・。

<以下ネタバレ>

主人公はとても不器用で、騙されて舞い上がり、やがて裏切りに
気がついても相手を責めることもなく、ついには罪を被せられ
服役することに。出所しても、唯一心配してくれる人の気持ちに
向き合うこともなく、虚勢を張るばかり。

ストーリーが進むにつれてどんどん状況は悪くなっていくけれど、
主人公は変なまっすぐさで決して絶望するわけではなく、
目を背けたくなるような悲惨な描写もないことから、
観ていて不思議なほど悲壮感はない。

ところがラスト近くで、立ち直りのきっかけを踏みにじられた
ことでついにキレてしまい、やけくそで復讐しようとするが
逆に返り討ちにあってしまうという、とことんなダメっぷり。
でも自分に置き換えると、あり得ないとも言い切れないところが
なきにしもあらず・・・(笑)

ラストはありきたりかもしれないけど、ようやく大事なものに
気がついたということで。

全編通して映像も音も地味で、いい意味で古い映画のような感じ。
薄暗い夜の街並みも印象的だった。
フィンランドというとウィンタースポーツとラリー、それから
リトマネンなど何人かのサッカー選手の印象しかなくて、
さわやかとかほのぼのとかどちらかというとポジティブなイメージ
しかなかったけど、結構どんよりした感じなのかも、と思ったり。

見終わった後適度な余韻が残った。といっても「?」マークが
グルグルと回るような感じでは全然なくて。
のど越しが良くて多少のコクがあるブラックコーヒーを飲んだ
ような感じ。

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2007/09/17

間宮兄弟

以前録画してまだ観てなかった「間宮兄弟」を観た。
東京で二人暮らしをしているありえないくらい仲がいい
兄弟の話。

ひたすらゆるいシーンの連続で、びっくりするような展開は
全くといっていいほどない。
笑えるシーンは随所にあるけど、爆笑するほどでもない。
けど映画全体に漂っている人なつっこくて温かい雰囲気に
癒された。

もっとTVドラマの延長のような薄い感じを想像していたけど
映像も音楽も落ち着いていて、しっかりした映画だなという
印象。

キャストもいい。本当の兄弟のような主演の2人はもちろん
2人に絡む女優もみんな魅力的。
主役クラスも結構いるのに、脇役に徹してそれぞれのキャラを
丁寧に演じていて、それぞれホントにいい味。

つらいこともあるけど、没頭できる好きなことがあって
いろいろな事を分かち合える人が身近にいればそれで
いいんじゃない?というシンプルでグッとくるメッセージ。
ちょっとブルーになりがちな連休最後に観るのに
ピッタリの映画だった。

ちなみに公式サイトで「間宮」度を診断したら60%だった。
微妙・・・。

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2007/08/17

キサラギ

キサラギ」を観てきた。
1年前に自殺した売れないアイドル「キサラギミキ」を偲ぶ会
にファンサイトを通じて集まった5人の男。
楽しく故人の思い出を語り合うはずが、参加者の1人が
「死因は自殺ではなく他殺だ」と言い出したことから空気が一変、
思わぬ展開に・・・というストーリー。

回想シーンなどを除くほとんどが偲ぶ会の会場となる1室のみで
進行するという1シチュエーションドラマ。
小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之
の5人が演じるキャラの立場が次々と目まぐるしく入れ替わる
展開は期待どおりのおもしろさで、まるで舞台を観ているよう。
もっと軽いノリやはじけた笑いに走るのかと思っていたら
意外にシリアスというか、緊迫感もあるし泣けるシーンも
あったりで。

もちろん、小ネタも含めて笑える部分は随所にあった。
ユースケのハンドルネームが「オダ・ユージ」だったり
小栗旬演じるいい人キャラの「家元」が、あまりの展開に
投げやりな反応になったり。

でも基本的には、5人のテンポのいい絡みが最大の見所。
5人ともいい味を出していて、5人のうち誰が欠けても
あの絶妙な流れは成立しないという。

しいていえば、ラスト2段階のエンディングはどっちも
「う~ん」という感じだったけど、全体としては面白かった。

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2007/05/04

今宵、フィッツジェラルド劇場で

ロバート・アルトマン監督作品ということで気になっていた
今宵、フィッツジェラルド劇場で」を観てきた。

アメリカのある地方の小さな劇場で毎週ラジオの公開生放送のため
に行われている音楽ショー。大手企業によるラジオ局の買収で
番組の打ち切りがすでに決まっていて、最後のショーの準備で
慌ただしい劇場内。
映画は、劇場舞台裏での様々な会話とステージでのパフォーマンス
がほぼリアルタイムで進行していく。

よく言えばハートフル、悪くいえば時代遅れなカントリーミュージック
の演奏を実際に会場にいるような雰囲気でのんびり楽しみながら、
ドラマも楽しめて、1粒で2度美味しい感じ。

しかし、メリル・ストリープって歌うまいなぁ。しかも以外と高い声で、
若い頃(失礼!)はもっと素敵だったに違いない。

カウボーイ風2人組(ダスティ&レフティ)の終盤のしつこいくらいの
下ネタ連発も、音楽のおかげでそんなにくどくは感じなかった。

ロバート・アルトマン監督といえば、何年か前
クッキー・フォーチュン」を観たときも感じたけど、
どこかおとぎ話的な部分もありつつ、でも甘いばかりでもなく。
今回も見終わった後いろいろな感情が詰まった複雑な余韻が
残った。素敵な作品だと思った。 

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2007/04/07

アンフェア the movie

映画「アンフェア the movie」を観てきた。
最初のTVドラマはリアルタイム、スペシャル版はこの前の再放送で
観ていたので、その後の展開が気になっていた。

映画は緊迫したシーンの連続、時間内で退屈することはなかった。
けど、わざわざ映画館で観るほどのものでもないと思った。
細かい部分でツッコミたくなるところが多くてイマイチ
ストーリーにのめり込めず。
やっぱり「アンフェア」はドラマの冒頭、瀬崎(西島秀俊)の
エピソードが一番面白かったかなぁ。

<以下ネタバレ>

・潜入した病院内で響き渡る雪平(篠原涼子)のヒールの音。
 SATを相手にあまりにも無防備というかスキだらけ。ありえない。
・犯人グループの若手戸田(成宮寛貴)のひどすぎるヘタレっぷり。
 細菌はばらまくわ、自分で防護服は破くわ・・・
 なんで後藤(椎名桔平)はこんな男を実行メンバーに選んだのか。
 演じる成宮寛貴がかわいそう。
・犯人グループはあれだけのことができるなら、他にもっといい
 方法がいくらでもあったのでは?
 警察内部を告発するために都内に細菌兵器をばらまいてもいい
 という考え方にも説得力がなさすぎ。
・雪平の娘が巻き添えにというパターンはもういいです。
 しかも話がまだ続くなんて、これが一番アンフェア。
・次回作ではまた蓮見(濱田マリ)が甦ってたりしてそう(笑)

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2007/02/03

どろろ

どろろ」を観てきた。原作は読んだことがないけど
意外とおもしろかった。

<よかったところ>
・柴咲コウのアクション
 人間との格闘シーンの動きは素人とは思えなかった
・中井貴一の殺陣
 キレのある身のこなしでシーンが引き締まった
・オープニングの音楽
 無国籍な感じが
・美しい自然風景の映像
 海も山も草原も

<イマイチなところ>
・妻夫木聡の百鬼丸
 どうも迫力不足、優しさがにじみ出てしまう
・中井貴一の悪役
 声がどうしても悪役向きじゃない
・魔物が死ぬときがグロい

やっぱり、なんといっても柴咲コウ。
彼女なしではこの映画は成り立たない。
かなりの作品に出ているけど、いつもきっちり
仕事してるのはさすがだと思う。
気の強い役ばかりのような気もするけど。

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2007/01/03

2006年を振り返る(映画編)

去年観た映画はたったの9本。少ないなぁ。
ちなみに全て映画館で、レンタルは1本もなし。
去年前半は欧州CLやらワールドカップやらでサッカーばかり
見ていて、映画を観る時間がなかったんだよな・・・。

今回も対象が少ないので、印象深い映画を3本(やっぱり順不同)。

ゆれる
ビッグ・リバー
木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

次点で「パビリオン山椒魚」、変だけどおもしろかった。
オダギリジョー絡みが多いな。

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2006/12/08

武士の一分

家から一番近いシネコンで「武士の一分」を観てきた。
室内に入ると指定された席のすぐ隣りにジジババ軍団がいて
スナックをほおばりながら大声で世間話中。
これじゃ映画に集中できない、とその場をスルー、
ちょっと前の誰も座ってないブロックへ。
結局映画が始まってもそのブロックには誰も座ることもなく
ゆっくり楽しむことができた。
というか、ガラガラなのになんで詰めて座らせるのか謎だ。

で、映画の方は全く驚きのないストーリーのわりにまずまず。
妻役の檀れいは、TVで観たときはパッとしないなと思った
けど、スクリーンの中ではとても素敵だった。
キムタクも抑えめの演技でよかったと思う。時々訛りが
なくなってフツーにしゃべってたけど(笑)

正直、泣いた。でもなぁ・・・すごくいいよ!と人に
勧めたくなるほどではなかった。
個人的には「隠し剣 鬼の爪」の方が好きだな。

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